買収ではなく合併を選ぶ具体的なケースは?

規模の拡大によって無駄な費用をカットする

企業が合併を選ぶ理由は、規模の拡大により粗利を伸ばすことです。粗利を伸ばすには一定の売上を残した上で、会社の経費や仕入れに要する費用を抑える必要があります。競合がひしめくエリアでは他と違うことをしなければ、利益を確保できません。 同業者と合併することで、粗利を伸ばしやすくなります。まず、生産体制を一緒にすることで仕入れ費用を抑えることができます。製造先に対して、一度に発注する製品が多いほど、単価が下がる傾向にあります。同じものを販売するなら、一括で大量注文した方が発送費など細かい費用の削減に繋がります。 また、合併した企業同士が所有する店舗に製品を配送する際、共同で物流センターを設けることで製品の管理から発送まで無駄を省くことができます。同じ業界で活動する企業は、合併することで粗利を得やすい体制に移行することができます。

合併で事業範囲を広げる

企業が合併を選ぶもう一つの理由は、事業の多角化です。どんな会社でもいつかは終わりが来ます。それを避けるために、新しい事業を開拓します。ただ、新規事業は一朝一夕にはいきません。解決策となるのが、その事業で活躍する企業との合併です。
合併することで業界の特徴を一から調べることなく、スムーズに事業を展開することができます。これは社員の育成やエリアの開拓など教育や営業に要する時間をカットできる利点を持ちます。また、新規事業を始めるための資金を用意せずに済む点も見逃せません。
得意な事業を展開しながら、新規事業に参入する場合はその業界で活躍する企業と合併することで、少ないリスクで事業範囲を広げることができるのです。